ベストプラクティス

ニュースメディアによるスペースの活用方法

スペースは、Twitterで音声を使ってリアルタイムで会話を楽しむ新しい方法です。Twitterは公共の場における会話に寄与しており、根本的に会話は声で成り立っています。ソーシャルオーディオの出現により、ニュースメディアやジャーナリストは、世界で起こっていることについてオーディエンスとオープンで真摯に話し合うことができるようになりました。

本記事では、ニュースメディアやジャーナリストによるスペースの活用事例を紹介します。

インタビュー

インタビュー形式はスペースに最適です。NPR社のAll Things Consideredの司会者であるAudie Cornishさんは最近、米国医務総監のVivek Murthy氏とのライブインタビューを行い、ワクチンやパンデミック後の生活について質問をしました。NPRはこの会話を録音し、そのハイライトをラジオやポッドキャストで再配信しています。

スペースでのインタビューは、他のプラットフォームにはあまり関心を持っていないが、Twitterで定期的にニュースをチェックしているような、まったく新しいオーディエンスにリーチできる可能性があります。また、インタビュー中やインタビュー後に、ハイライトや報道価値のある引用をツイートすることもできます。

AMA(なんでも質問して)

TwitterスペースでのAMAでは、ジャーナリストが読者や視聴者と直接交流し、自分の個人的な生活や関心事を紹介できます。このようなセッションは、限定的で楽しく、記事、ラジオ番組、あるいはポッドキャストでは得られないような体験を提供できます。

CNBCのMad Moneyの司会者であるJim Cramerさんは、Twitterスペースを主催した最初のニュースパーソナリティの一人です。彼は1時間以上スペースにとどまり、お金に関することなど、誰もが気になることについて人々の意見を聞き、おしゃべりをしました。

紫色を背景としたTwitterスペースのプロダクトUI。

記事、スクープ、ポッドキャスト、番組の配信後に

新しい記事の掲載、大スクープの入手、新しいポッドキャストの配信、新番組を立ち上げなどの場合にも、Twitterスペースは便利です。Twitterスペースを活用すれば、ジャーナリストが記事を事前に紹介したり、詳細を伝えたり、通常伝えられる範囲を超えてより深く掘り下げたりすることができます。HuffPostのPhilip Lewisさんは、Mississippi Todayにミシシッピ州ジャクソンの歴史的な暴風雨後の水救援活動に関する記事を掲載した後、現地にいるレポーターとやり取りをし、関心を持つ読者からリスナーになった人たちと共にこのストーリーについてより深く議論しました。

CNBCが新番組@CNBCTechCheckを開始する前夜、司会者がスペースに集まり、番組に関する視聴者の質問に答え、その週の最大の話題であるテクノロジーとウォール街の話題について語り合いました。

現地からの発信

現地でニュースを取材するレポーターは、スペースを使ってiOSやAndroidといった端末からライブ音声配信を行うことができます。衛星中継車や、ニュースルームやスタジオに戻る必要ありません。ミネアポリスのDerek Chauvin裁判では、@Politico@NPR@USATODAYなど多くのニュースメディアがTwitterスペースを使って、全米が関心を持ったこの事件の最新動向をリスナーに伝えました。

紫色を背景としたTwitterスペースのプロダクトUI。

Q&A

バイデン大統領が議会で初の共同演説を行うことになった日、@NPRの政治チームはリスナーとのQ&Aセッションを開催しました。参加者は、大統領の就任後100日について、またその晩の議会演説で期待される発言の内容について話し合いました。Q&Aスペースは、ジャーナリストや専門家とフォロワーとの間に直接的なつながりをもたらし、誰もが関心を持つ質問に答えるためのプラットフォームとなりました。

紫色を背景としたTwitterスペースのプロダクトUI。

毎日または毎週の番組

スペースは、Twitterのオーディエンスのみを対象にした定期的な番組を立ち上げるのにも理想的です。New York Magazineの総合編集者で、ポッドキャストのホストを務め、New York Timesの寄稿者でもあるKara Swisherさんは、Platformer社のCasey Newtonさんと共に毎週番組を開催しています。彼らは毎週木曜日、Twitterスペースでライブ放送を行い、その週の最大の話題について話をします。テクノロジー、メディア、ビジネスのニュースに関心のあるリスナーが交流し、ニュースの内容を議論する場となっています。

トリビアゲーム

最後に、スペースを活用してクイズをしたり、楽しんだりする方法を紹介します。@USATODAY@thisisinsiderなどの報道機関は、Twitterスペースを使ってフォロワーとトリビアゲームを開催しています。オーディエンスと交流し、その週のニュースについて話し合うことができる、楽しい使い方です。

インタビュー、座談会、Q&A、トリビアゲームなど、Twitterスペースを開催することで、ニュースルームやジャーナリストは熱心なオーディエンスと交流し、活動の幅を広げることができます。

紫色を背景としたTwitterスペースのプロダクトUI。

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