Twitter活用事例

オールラウンダー: Star Sports x インディアンプレミアリーグ、Twitterに登場

インドのスポーツ再開といえばクリケットです。今年のインディアンプレミアリーグ(IPL)大会は53日間にわたって盛大に開催されました。アラブ首長国連邦のバイオバブル(感染拡大防止のための隔離エリア環境)の中で、8つのチームと世界中から選抜されたクリケット選手が、T20形式(各チームとも20オーバーずつの1イニングに制限されるクリケットの最も短い競技形式)で60試合を戦いました。

ソーシャルディスタンスの確保、バブル内での活動、「新しい生活様式」の受け入れが求められた今年、クリケットピッチの歓声代わりになったのがTwitterでした。 2020年11月10日、世界中のクリケットファンがクリケット大会の決勝戦を見守り、ディフェンディングチャンピオンのムンバイ・インディアンズデリー・キャピタルズに声援を送る中、ムンバイ・インディアンズが5度目のチャンピオンの座にを勝ち取りました。

Star Sports TamilStar Sports KannadaStar Sports Teluguは今年、Twitterでタミル語、カンナダ語、テルグ語の3言語にわたってコンテンツを大規模に展開し、チームの応援に行けないファンを驚かせ、喜ばせたいと考えました。 「今年のIPLでは、ファンとの関わり方においてさまざまな課題がありました。そうした中でTwitter Indiaのチームと密接に協力し、革新的なコラボレーションを推進できたことを嬉しく思います」と語るのはStar Indiaのスポーツ担当責任者のSanjog Guptaさんです。Star Indiaは、Twitterの主要機能の活用に加えて、音声ツイートや Fleetといった新しいプロダクトのテストも含めたアプローチを採用しました。その実行方法について見ていきましょう。

背景テクスチャ。

地域に根差した多言語コンテンツ

Twitterを利用するインド人にとって、多言語でのツイートは珍しくありません。中には、1つの言語でツイートし、自分の母国語で書かれたツイートを読み、それに反応する人もいて、かなりの言語的なプライドを持っています。

Twitterはインドの10言語(ベンガル語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、パンジャーブ語、タミル語、テルグ語、ウルドゥー語)に対応することで、簡単にこのような使い方ができるようにしています。IPLの参加チームは、チェンナイ、ベンガルール、ハイデラバード、ムンバイ、デリー、コルカタ、あるいはパンジャーブやラージャスターンといった各都市の「ローカル」なファンやファンクラブからも多大な支持を得ています。

 

興味深い点として、今年最も多くツイートされたチームは次のようになっています。

  1. チェンナイ・スーパー・キングス
  2. ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール
  3. ムンバイ・インディアンズ
  4. サンライザーズ・ハイデラバード
  5. コルカタ・ナイトライダーズ
  6. ラージャスターン・ロイヤルズ
  7. キングス・イレブン・パンジャーブ
  8. デリー・キャピタルズ

 

Guptaさんは次のように話します。「Star Sportsにおいて、コンテンツの地域化は成長に欠かせない要素の1つです。私たちは常にスポーツファンとの関係を深め、新しい視聴者を取り込む機会を作ってきました。この2年間で、地域のスポーツネットワークとそれに対応するデジタルアカウントを通して、ファンや視聴者と、それぞれが好む言語で関わり合うことができました。南部市場での取り組みは、Dream11 IPL 2020の視聴率が昨年比で28%増加という実を結びました」

ライブ配信を行う

Twitterでのライブ配信はこれまでよりもずっと簡単です。Star Sportsは自社の実況タレントを起用し、スーパーファンやスーパースターが一堂に会する#Twitterならでは のライブ番組に力を入れました。クリケットとエンターテインメント以上に南部のファンの結束を強めるのものはありません。決勝戦当日の配信では、スーパースター俳優のSuriyaさんが登場しました。Star Sportsの地域別アカウント全体で見ると、これらのライブ配信の再生数は合計で50万回を超えています。

背景テクスチャ。

Fleetでの実験

インドは、今年初めにFleetの展開が試験的に行われた最初の市場の1つです。ニュース、エンターテインメント、スポーツなど、さまざまな分野のパブリッシャーが、Twitterで短い時間だけ配信されるコンテンツを見事に活用していました。「Twitterの最新機能であるFleet、音声ツイート、ウォッチパーティーの現地語での配信は大変好評で、ファンが大会中継をより一層楽しめるようになりました」とGuptaさんは言います。

Star Sports Kannadaは、Fleetを最大限に活用してファンとのつながりを深めました。その一例である「Rise Of Virat Kohli」は、インドのクリケットチームとRCBの名主将Virat Kohli選手の軌跡を振り返る写真を使用したStar Sports Kannadaのテーマであり、Kohli選手の誕生日に公開されました。インドでも特に人気のあるKohli選手は、この大会で最も多くツイートされた選手になりました。

編集者注: Fleetは現在プラットフォームで使用できなくなっています。

 

音声ツイートの活用

音声ツイートは、iOSデバイスを利用して音声メッセージをツイートできるようにするTwitterの試みの1つです。Star Sportsチームでは、トーナメント開催期間の重要な試合に先駆けて視聴者とつながるために音声ツイートを活用しています。中でもファンに好評だったのはチェンナイ・スーパー・キングスです。重要な試合の日に、アクションが始まる前に音声ツイートを使い、試合前からファンや視聴者の関心を集めると同時に有名人の熱狂的なファンを紹介し、インタラクティブな楽しい会話を実現しました。

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Star Sportsは、クリケットシーズンを通してTwitterのオーディエンスエンゲージメントを活用し、コンテンツに合った最適な機能を選択して、クリケットファンを活性化の中心に据えています。

TwitterのグローバルコンテンツパートナーシップチームのAmrita Tripathiさんは、次のように話します。「インドでは、話す言葉は違っても、ファンがクリケットという世界共通語で会話しているのは確かです。最も人気のあるスポーツ放送局の1つが、実況タレントや熱心なファンを交えたライブアクティベーションでTwitterを利用するファンを喜ばせ、驚かせたことは素晴らしいことです。オーディエンスは#Twitterならでは のワクワクする展開を見守っています

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