ランウェイからタイムラインへ: Twitterでスタイル関連のコンテンツを盛り上げる方法

2020年、ファッション業界でも最大規模の年次イベントであるメットガラがパンデミックのために延期されるという発表がありました。そのとき、Z世代のファッション愛好家グループがTwitterでコミュニティを作り、独自に同イベントのバーチャル版をTwitterで主催しました。

HF Twitter（High Fashion Twitterの略）と名付けられたこの若者のファッションコミュニティは、7か国にわたる15歳から22歳のメンバー合計11人で構成されています。グローバルなライブイベントを立ち上げ、招待状を送り、自宅キッチンの「レッドカーペット」から生中継を行う報道陣を特集しました。

@HFMetGalaを立ち上げてから、このグループはさまざまな貢献や挑戦を行ってきました。クローゼットにある服を組み合わせてテーマに合ったファッションの表現を目指す#MetGalaChallenge や、画像のコレクションを使ってムードボードや空想の服をつくるよう促すフォトクリエーションチャレンジなどです。ロックダウンが実施されるなか、このイベントは大きく注目され、The New York Times、Vogueなどのメディアに取り上げられました。

ムーブメント、ミーム（拡散するネタ）、トレンドはTwitterから始まります。文化的な変化に伴い、ライフスタイルや美容に関する会話がTwitterに頻繁に登場するようになり、インクルージョン、ダイバーシティ、サステナビリティ、自分らしい自然な美しさ、健康などのトピックが取り上げられています。

Sprinklrと共同で行われた最近の美容に関する研究では、Twitterが自分らしさを重視する場所であることがデータで示されています。Twitterの利用者は従来の美の基準から距離を置き、多様性に富む、ありのままの美しさを磨くことを望むようになっています。こうした会話を推進しているのは、次世代の美容の愛好家と顧客です。アドバイスや商品情報を共有しつつ、自分らしさと身体に自信を持つことを提唱する未認証アカウントのさまざまなコミュニティがあります。

美容ブランドはこうした新しいオーディエンスに合ったストーリーを組み立てています。フランスで行われた最近の調査によると、ブランドが地球に及ぼす影響を軽減するために行っている活動を伝えることがこれまで以上に重要である、と考えるTwitter利用者は2020年に75%に上りました¹。 ブランドや各種組織は、新型コロナウイルス感染症や気候変動に関する取り組みへのサポートをコミュニティに呼びかけています。

Twitterの利用者は、お気に入りのブランド、アイドル、組織とつながりたいと思っています。

ファッションウィークの最前列の席は非常に人気があります。Fédération de la Haute Couture（FHCM）は、オーディエンスとのつながりを維持し、パリ・ファッションウィークの毎日のハイライトを限定配信する方法を探っていました。FHCMはそのためにTwitterと提携し、「いいねしてサブスクライブ」キャンペーンを通じて登録したファッション愛好家にショーの最高の瞬間を捉えた動画、写真、ツイートを送りました。

K-POPスターが新たに最前列に加わり、ファッションに関する多くの会話を促しています。ファッションアイコンであるK-POPアーティストのSandara Parkさんも、ライブイベント中にプラットフォームの力を活用し、Twitter FranceのBlueRoomライブを通じて#PFW に関する会話に参加しました。

Parkさんはパリ・ファッションウィークにいくつかの象徴的な高級ブランドのゲストとして参加しました。そしてライブQ&Aセッションを通じて自身のコミュニティを動員しました。234,000人以上の観客を集めたライブイベントの最中に、パリ・ファッションウィークとお気に入りの服についてファンから質問を寄せてもらいました。