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私のフォロー: Cathy Newman

人気のアカウントは、Twitterをどのように使いこなしているのでしょうか?どうやって仕事とのバランスをとり、どのくらいの頻度で@ツイートをチェックしているのでしょうか?そして何よりも、どんな人をフォローしているのでしょうか?「私のフォロー」では、毎月人気があるTwitter利用者の日常に迫ります。今月は、ジャーナリスト兼作家であり、Channel 4 Newsの出演者でもあるCathy Newmanさんのインタビューからお届けします。

 

産休後、2009年にオフィスに復帰したとき、みんながTwitterについて話していたのを覚えています。調べてみると、言葉を広め、視聴者と交流し、うまくいけば新しい視聴者を獲得するのにとてもよい方法だとわかりました。そのためかなり早い時期に使い始め、Twitterのフォロワー数は急速に増えていきました。とても便利なツールだと思いました。当時はある意味、無邪気に利用していたと思います。

 

どんなことが話題になっているのかを知るのは興味深いことです。オフィスでのおしゃべりのようなもので、絶対に正しいと言えませんが、とても有益で興味深く、楽しいことです。生活が忙しくなったので、間違いなく以前よりも使用頻度は減りました。現在私はChannel 4 Newsの司会をし、Times Radioでも新しいラジオ番組の放送を始め、さらに2冊目の本を出版したばかりで、とても忙しいのです。

背景テクスチャ。

私は以前とは違う方法で、ソーシャルメディアの使用を制限していると思います。とても慎重になりました。公共サービス放送局として公平性は絶対に重要であるため、そうする必要があるのです。ソーシャルメディアの利点は、形式張らない気軽なおしゃべりがあることです。私たちにとっての問題点は、意見の領域で逸脱しすぎると、問題が発生する可能性があることです。まさにもろ刃の剣です。

 

丁寧で理性的な会話を望む人々と交流するのはすばらしいことです。ですが、ただ私を標的にしているだけの人は、私が発信した内容を読んでいませんし、報道も聞いていません。私に賛同していない、または私が支持していると思われることに賛同していないため、標的にしたがっているだけです。私はときどき番組についてツイートしますが、そういう人の反応からは、明らかに報道を見ていないとわかります。ただし、本当にすばらしい関わり方ができることもあります。他の方法では決して出会えなかったであろうストーリーをTwitterで見つけることもあります。そのため事例を探すための情報源として頻繁に使用しています。

 

コロナ禍の間、弱い立場にいる人々に政府から提供される食品セットを申請するためのログインに問題が発生しているという情報を得ました。同様の問題を経験した人はいないかとTwitterで尋ねると、とても有益な事例を複数入手できました。番組のインタビューのために調査を行うとき、特に相手がTwitterを利用している政治家の場合は、相手のTwitterフィードをチェックします。番組中には、インタビューのなかの興味深い発言をツイートします。その後インタビューへのリンクをツイートして、利用者に気づいてもらえるようにします。

 

現代のジャーナリストとして、Twitterは欠かせないものだと思います。ニュースで報道している内容について語れることには限界があるため、Twitterというメディアを同時に使用すると非常に便利です。そうすることで、別の側面からも報道できるのです。

背景テクスチャ。

私はさまざまな側面から横断的に利用者をフォローしようと心がけています。ソーシャルメディアが孕む危険として、自分と考えが合う人ばかりフォローしてしまうことがあると思うからです。公平なジャーナリストとして、個人的には考えが合わないかもしれない人をフォローしたいと考えています。自分のタイムラインに多様な意見を取り入れることが重要です。

 

そのため、Krishnan Guru-Murthyさんなど、ツイートを活用してすばらしい仕事をしている多くの同僚をフォローしています。また、政治的信念がそれぞれ異なる世界中の政治家もたくさんフォローしています。Donald Trumpさんをフォローしているといつも非常に驚かされますが、同様に極左の人もフォローしています。その他にフォローしているのは、The EconomistWes Streetingさん、Hillary Clintonさんや、Twitterを多用するだけでなく興味深い使い方をしているMatt Haigさんなどです。

背景テクスチャ。

#MeToo#BlackLivesMatter は驚くべき現象でした。これらの動きとハッシュタグはすべて過去数年のうちに生じたものであり、この数年間は文化的に見て、そしてTwitterにとって重要な時期と言えるでしょう。また、Donald TrumpさんがTwitterを活用して大統領に上りつめ、現在もそれを利用して2期目のアジェンダを設定しているという現象を目撃するのは、ジャーナリストの視点から見れば類いまれな体験です。そうした観点から言うと、歴史が作られていくのを目撃するにはTwitterを利用する必要があります。

 

私がTwitterを始めたときには、どこか無邪気さがあり、初心者として熱中していました。それから散々「荒らし」を体験しましたが、今はそれを乗り越え、Twitterをどうすれば最大限に活用できるかわかっています。人が私に反対しても、私が発信したことに激怒しても構いませんが、違う意見を伝えたり議論をしたりするには、必ず適切な方法というものがあるはずです。そして、特に女性全般や有色人種の女性に対して暴言を吐くためだけにプラットフォームを使っている人が今でもいると思います。

 

私は多くの学校で話をしていますが、必ず、特に女の子から、インターネットでの攻撃的な行為にどのように対処しているかと質問されます。悲しいことに、そうした行為に対処できないのではないかという恐れから、多くの女の子が世間の目にさらされる仕事や政治に関わる仕事を敬遠しています。私は次のように正直に語ります。初めてそうした行為に直面したときは、とても非人間的でつらいと感じました。今はそれについて考えることさえありません。相手にしていないからでもありますが、自分のしていることに自信があり、満足しているからでもあります。

 

自分は今とても恵まれていると思っているので、寝室で座って私を困らせるためだけに文字を打っている人がいたとしても気になりません。「蛙の面に水」です。でも、そのように考えられなくても当然です。

 

イラストは、Rachel Adamsさんによる写真を元にしています。

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