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私のフォロー: Rajdeep Sardesai

人気のアカウントは、Twitterをどのように使いこなしているのでしょうか?どうやって仕事とのバランスをとり、どのくらいの頻度で@メンションのツイートをチェックしているのでしょうか?そして何よりも、どんな人をフォローしているのでしょうか?「私のフォロー」では、毎月、人気があるTwitter利用者の日常に迫ります。今月は、ジャーナリスト兼作家であり、India TodayのニュースキャスターでもあるRajdeep Sardesaiさんのインタビューをお届けします。

 

Twitterを始めて11年になりますが、とりわけジャーナリストにとっては、Twitterを使ってできるだけ多くの情報を提供することが課題になると思います。時折、意見を表明することもあります。私にも意見がありますからよいのですが、重要なのは情報を提供することです。かつてのように、注目を集めるためにTwitterを使うようなことはしたくありません。

コロナ禍以前は、1日に3、4回Twitterを使っていました。朝、朝刊を読んでから、『Suprabhatam』(ヒンドゥー教の聖歌または詩集)からその時興味の湧いた言葉を朝の挨拶としてツイートし、いくつかの記事をツイートしていました。午後遅くに一度チェックし、その後、夜遅くに自分の番組の宣伝をしていました。コロナ禍になって、自分の時間が増えたため、Twitterを使う時間が増えたと思います。新型コロナウイルスは大きな話題であるため、今までフォローしていなかった人たちをフォローするようになりました。

背景テクスチャ。

特にスタジオから外に出るときは、時々、ちょっとしたストーリーラインとハッシュタグをつけた写真を撮って投稿するようにしています。そうすることで、スタジオに座っているだけの人間の意見ではないことをオーディエンスに感じてもらえると思うからです。もちろん、大きなニュースがある日、たとえば選挙の日や、首相がコロナについて演説する日などは、リアルタイムでツイートします。India Todayでは予算審議のときもそうしています。大きなニュースがあるときでも、現場にいるときでも、Twitterをエンゲージメントの1つの形態として使うようにしています。テーマにもよりますが、私は以前よりもずっと気軽に時折ヒンディー語でツイートするようになりましたし、新しいオーディエンスにもリーチできるようになりました。

 

本を書いたときはいつも、読者と会話するための主要な媒体の1つとしてTwitterを使ってきました。もし誰かが時間を割いて自分の本を読み、それについてツイートしてくれることがあれば、私は必ず返信します。作家、脚本家、映画製作者など、クリエイティブな職業の人は常にフィードバックを求めています。たとえポジティブなものではなくてもフィードバックを必要としている人にとっては、Twitterは素晴らしいメディアだと思います。

背景テクスチャ。

ベテラン政治家やジャーナリスト仲間は貴重な情報をたくさん持っているし、他で目にしたことのない記事を出してくれるかもしれないため、フォローしています。Modi首相はお気に入りのフォローですし、Rahul Gandhiさんも、今は他のどの手段よりもTwitterを利用して公的な活動に従事しているように見えます。Shashi Tharoorさんは、はっきりとした意見を持っている人で、それを躊躇なく表現しています。TrumpさんはTwitterでいつ何を言い出すかわかりません。一度メッセージを送りましたが、返事はもらっていません。

 

世界観が大きく異なる人たちをフォローして、話を聞いたり見たりすることもあります。また最近は、医学研究関連のアカウントも多くフォローしています。例えば、ジョンズ・ホプキンズ大学はいま起きていることを教えてくれますし、世界保健機関は信頼の置ける情報とデータを提供してくれます。

 

私が出演しているプライムタイムの番組『News Today』やその他の番組で専門家に質問をするための情報源として、放送ネットワークはTwitterを利用しています。インタビューの際には、DMを送ります。Omar Abdullahさんにインタビューしたいときは、電話をかけるよりもTwitterでDMを送る方が簡単です。そのほうがはるかに速く返信をもらえますし、インタビューを受けてくれる可能性も高くなります。

 

Twitterを使いこなしている政治家に働きかけて、公人から情報を得られるのは、時として非常に貴重なことだと思います。スポーツ選手や、人をふるい立たせる偉大な人たちにも、もっとTwitterを活用してほしいですね。そのような人たちのツイートは、人々に感動を与えることができるでしょうから。

背景テクスチャ。

若いジャーナリストたちは、Twitterを味方として見る必要があります。マルチメディアの世界ですから、より多くの人にリーチするための新たな武器になります。私はと言えば、いわゆる先史時代、恐竜時代から来たような人間です。1988年にジャーナリズムの世界に入った私は、コンピューターなどない時代、タイプライターを使って、『The Times of India』紙の編集者宛ての手紙を整理するのが最初の仕事の1つでした。何百通もの手紙の中から4通を選ぶことが私の仕事でした。今なら、その数百通の手紙をすべてTwitterで見ることができるのではないでしょうか。

 

私はそうした変化のほとんどを見てきましたが、現在の物事が進んでいく速さ、瞬発性に魅了されています。Twitterはその革命の一部です。新聞が全盛だった時代の大きな利点は、いったん立ち止まって、記事について考え、分析し、翌日に出すという時間があったことです。今ではもうそんなことはありえません。Twitterでは忘れることは許されないと同時に、リアルタイムの存在であり続けられます。リアルタイムであることには、長所と短所があると考えています。

 

新しいメディアを利用すれば、瞬時に何百万人もの人々にアクセスできます。それを上手に賢く使うことが重要だと思います。Twitterにとって今後の課題は、健全で正しい情報に基づく会話を維持していくことでしょう。攻撃的な行為やあらゆる形のヘイトスピーチに厳しく対処して、民主的な議論を守り、乱暴な言論がまかり通らないように意識して努力することです。

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