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注目の人: Aisha Bachmanさん

クリエイターは、拡散力のあるトレンドやインパクトのあるリアルタイムでの盛り上がりについて時代を先取りしており、世界中のオーディエンスの共感を呼ぶ有意義なつながりを生み出しています。「注目の人」では、Twitterでもひときわ輝く優れたクリエイターを紹介しています。今回は、アーティストのAisha Bachmanさんに、#PortfolioDay についてお話しいただきました。

Aisha Bachmanさんの写真。

アカウントを作ったのは15歳のときでした。Twitterを始めた目的は、今も変わりませんが、より多くのアーティストと交流したかったからです。Twitterは他のプラットフォームに比べて、いろんな人と気軽に交流できるし、他の人の作品を簡単にシェアできることを実感していました。私は自分と同じような情熱を持った人とコミュニケーションをとるのが好きですし、Twitterは発言の自由があるように感じたので、自分の作品を発表するために投稿を始めました。

背景テクスチャ。

多くのアーティストは、自分の投稿がスクリーンショットされ、適切なクレジットなしに他のプラットフォームに掲載されることを嫌います。しかし、リツイート機能を使えば、その人は自動的にクレジットされます。つまり、そのアーティストのプロフィールにリンクされるわけです。Twitterでは、制作者のアカウントに直接アクセスできるため、より簡単ですし、より敬意を払うことができます。リツイートはすべてのアーティストにメリットがあります。

 

1年ほど前、#WipeItDown が流行りました。鏡を拭くと、パジャマを着ていた自分が変身し、素敵な姿に変わるといったものでした。私は自分が実物からアニメーションに変わっていき、ウインクをするという作品を作りました。それが注目を浴びて、尊敬するアーティストの方々や自分が何年もフォローしていた人たちと交流するようになりました。Twitterでのちょっとしたやり取りが、とても楽しいんです。

 

聴覚障がいを持つフィリピン人アーティスト、CJ Reynaldoさんは、Twitterの中でも私が特に好きなアートアカウントです。CJさんは自分の作品をフィリピンの文化で取り囲み、数コマの漫画を描いています。色使いも気が利いています。フィリピンの神話や女神をテーマにした作品を作っていて、白人家庭の多い環境で暮らしている私にとって、アートを通して自分の文化を知ることはとても興味深いことです。自分の文化について知らなかったことを、たくさん知ることができました。また、Tessa Dabneyさんんも好きです。Tessaさんはコミックアーティストで、絶妙な色使いがたまりません。伸びやかな作品に目を奪われてしまいます。

背景テクスチャ。

アートの世界では、劇的な事態が起こることはほとんどありません。なぜなら、特に#PortfolioDay#drawingwhileblack(ブラックであり絵描きでもある)のようなハッシュタグを通じて、みんなをサポートし、みんなのアートが紹介されるようにすることが重要だからです。アート関連の相互フォロワーを自分のフォロワーに紹介すれば、その存在をTwitterで簡単に広めることができます。親切な人ばかりで、自分が使っているプログラムやブラシをみんなが共有しています。

 

#PortfolioDay とは、他のアーティストを宣伝したり、採用されるチャンスを得たりするための日です。他の人のポートフォリオを見て、ヒントをくれる人もいます。時々、本当に人気のあるアーティストが、「ねえ、あなたのポートフォリオをツイートしてくれたら、みんなの目に触れられるようにそのツイートをレビューしますよ」といったことを言っているのを目にすることもあります。自分ができること、提供できることをアピールするための、とてもいい方法だと思います。

背景テクスチャ。

有色人種の女性である私の経験は、明らかに多くの人たちとは異なるものになるだろうと思います。マイノリティとして、その背景をアートや創作物で表現することが私たちの仕事ですから、疲弊することもあります。マイノリティであることを意識しないで済むようにしたいと思うこともありますが、同時に、自分のストーリー、自分の文化や経験を伝える絶好の機会でもあります。そのため、自分のためにやっているのか、自分の文化のためにやっているのか、それとも承認欲求のためにやっているのか、そのバランスをとるよう最善を尽くしています。

 

今は学校と、夏には作画に着手する予定のウェブコミックの制作に集中しています。私からアドバイスできることと言えば、ネットで自分をアピールするときは、できるだけ本来の自分でいることです。気持ちよく、自分が作りたいものを作るのがよいと思います。人を感動させたり、有名になったりするため、というのはおすすめしません。うまくいかないうえに、自分を恥じることになるからです。また、一歩引いて、メンタルヘルスのための休みをとることも大切です。燃え尽きを経験すると、純粋に好きで始めたこととの間に距離ができてしまうからです。

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