オピニオン | 注目の人
注目の人: Anthony Potero
クリエイターは、拡散力のあるトレンドやインパクトのあるリアルタイムでの盛り上がりについて時代を先取りしており、世界中のオーディエンスの共感を呼ぶ有意義なつながりを生み出しています。「注目の人」では、Twitterでもひときわ輝く優れたクリエイターを紹介しています。今回は、ファンの間では@anthpoとして知られる新鋭コメディアンのAnthony Poteroさんに、話題のツイート、実力主義、今までにないレベルの熱狂的なファンについてお話を伺いました。
Twitterでは、間違いなく私の悩める心の中を見られていると思います（笑）。頭の中に浮かんだくだらないことを、「あ、これはツイートみたいだな」と思うんです。最高のコンテンツを届けたいから、「これは面白い！」と思ったものしかツイートしません。自分を押し出しすぎないようにしています。最終的には、エンターテインメントとしての価値を高めたいからです。
Twitterのことはずっと知っていましたが、同年代の人たちは誰も使っておらず、みんなInstagramでした。でも、クリエイターと交流するためにアカウントは持っていました。使い始めた当初は、たいしたツイートはしていませんでした。いいアイデアもいくつかありました。たとえば、自分がジャンプしている写真を何枚か投稿して、「@NBA, thoughts?（NBA、どう思う？）」と尋ねた週がありました。でも、2020年後半には、本当にものごとがわかりはじめたと思います。
YouTubeでは、コラボもせず、フォーマットも守らず、自分のやりたいようにやっています。それはTwitterでも同じです。型にはまらない人間ですし、内輪の人にだけ返信してエンゲージメントを獲得しようとはしません。でも、Jacob AlpharadさんからDMが来てコラボレーションに誘われたのです。JacobさんはTwitterをものにしている人で、私は度肝を抜かれました。それ以来、クリエイターもみんな同じ人間なんだと思うようになりました。誰かのプロフィールを見て、「フォローされています」と表示されるのは、何よりもうれしいですから。
Carter Hambleyさんのツイートは本当に面白いんです。誰かのプロフィールを見て、その人のツイートを全部読むなんて、Carterさん人以外にはありませんでした。それから、Sarah Lugorさんは、この1年でかなり親しくなった人の一人です。Sarahさんは私のTikTokハウスのある地域に住んでいて、訪ねてきて、改めてTwitterについて教えてくれました。
Twitterのファンコミュニティは、本当によくまとまっていると思います。もちろんハプニングもありますし、それが楽しみのひとつでもあります。ほとんどのファンコミュニティは、現在放送中のテレビ番組や、バンドがアルバムをリリースしたときなど、いつも大いに盛り上がり、コメントには最新の知識が反映されています。Twitterのそういう面がとにかく好きです。言うまでもありませんが、#MinecraftTwitter は常軌を逸しています。マインクラフトをプレイしているゲーマーたちは2時間で20万件のいいねを獲得することもあり、挑戦者たちが集まってくるんです。Twitterではみんなの熱量がすごいです。それに、覗いているだけで、関わらなくてもいいというのは、とても大きなメリットです。
パンデミックというトンネルの終わりに光が見えてきた今、私は来学期から大学に戻りますし、リアルな生活のいいところもまた活用したいと思います。インターネットへの移行は実は楽しいことで、ご存じのとおり私はインターネットが大好きです。でも、リアルな生活で何かをしたり、友達と遊んだりすることを皆に思い出してほしい。そのエネルギーを取り戻したいと思っています。
言葉というのは難しいものですが、適切に使うことができればこれ以上のものはありません。一番面白いツイートが勝つのです。一番小さなアカウントでも、良いアイデアを持っていればトップに立つことができます。多くのフォロワーを得ようとするならば、まっとうな理由でそれを目指すべきだし、同じサクセスストーリーは2つとないことを忘れないようにしてほしい。加えて、一晩で成功したように見えても、実際には5年や10年の旅があるんです。その5年、10年前を見ていないだけです。その輝きだけを見ているのです。最後に、自分らしくあれということを伝えたいと思います。もし、大かれ小なかれフォロワーを獲得できたら、自分らしくない誰かではなく、自分らしくあるようにしてください。なぜなら、そのほうがこの先、結局は良い旅になるからです。