オピニオン | 注目の人

注目の人: Brandon Woelfel

クリエイターは、拡散力のあるトレンドやインパクトのあるリアルタイムでの盛り上がりについて時代を先取りしており、世界中のオーディエンスの共感を呼ぶ有意義なつながりを生み出しています。「注目の人」では、Twitterでもひときわ輝く優れたクリエイターを紹介しています。今回は、写真家のBrandon Woelfelさんに、視覚的なストーリーテリング、ソーシャルメディアを活用してビジネスを成長させる方法、コミュニティについてお話しいただきました。

 

Twitterを始めたのは、たぶん9~10年生の頃でした。思い返すと、ただ寝たり起きたり、食事をしたことをツイートし、日記として使っていました。他の人のツイートを見たり、スクロールしたりした記憶もありません。そのうち、携帯電話で撮った低画質の写真を適当にツイートするようになりました。誰も見向きもしませんでしたが、ただ続けていました。今はTwitterやすべてのプラットフォームで見られる画像を使って、ストーリーを伝えることが気に入っています。私の作品は、ビジュアルに思いつきを盛り込んでこだわっています。友達と一緒に撮影することで、ビジョンをうまく伝えることができます。友達と一緒にいると落ち着くし、計画通りに撮影を進められるからです。

 

背景テクスチャ。

カルーセルで写真を4枚まで共有できるようになったことは、自分にとって大きなターニングポイントになりました。美しくレイアウトされて表示されるため、写真家やクリエイターが腕を磨くのに役立つのではないでしょうか。「トリミングなし」の機能がリリースされた日には、みんなの反応が10倍になりました。花の画像をツイートしたのが、すごくウケたのを覚えています。Twitterの面白さというのは、そういう機能を実験したり、みんながワクワクするような新しいものをツイートできたりすることだと思います。

 

思いもよらなかったのですが、長い目で見てソーシャルメディアで他の人と交流していたことが自分のキャリアに大きく役立ちました。一緒に撮影した人とはTwitterの相互フォローになってつながり、その人のツイートに返信したり、通知が来たら積極的に反応したりしています。コンテンツの奥にある素顔を見ることができるため、Twitterはそうしたつながりに適したプラットフォームだと思います。他のプラットフォームよりも自分の人柄を伝えられているような気がします。誰かのInstagramアカウントを見ると、その人の個性よりは撮った写真に目が行きがちなので、Twitterは昔からずっと写真コミュニティとつながるのに最適な場所です。

背景テクスチャ。

同じようなことをしている他の写真家をフォローすれば、自分の今後の活動に対する参考にできるので本当に役立っています。私たちは同じ空間にいて、同じクライアントと仕事をし、同じモデルと仕事をし、同じ友人を持つことになり、そのコミュニティの中でとても緊密な輪ができています。Nesrin DananさんやJessica Kobeissiさんなどのポートレート写真家も、ハイエンドな作品をTwitterで公開しており、その個性は際立っています。写真はもちろん、自分の考えもつぶやきます。Briscoe Parkさんも、この1年半で急に人気が高まりました。Briscoeは風景写真の投稿で爆発的に話題になりました。こういった人たちはみんな本当にうまくやっています。写真という分野は一般的にはそれほど話題に上らないものなので、誰かが写真を投稿しているのを見るととてもうれしく思います。

 

Twitterには、写真を楽しみ、毎日見たいと思ってくれる人がまだいるということがすばらしいと思っています。写真家が、有名なインフルエンサーやモデルなど、特定の人物を撮影していなければ、利用者にとってはフォローする理由がありません。そういった特定の写真家にとって、フォロワー数を増やすのは難しい場合があります。だから、自分の作品が評価されてフォローされると、新鮮な気持ちになります。

 

あまり名の知られていないクリエイターの、あるツイートが、たとえば40万件のいいねを獲得すると、それが一気に広まるんです。どんどん成長していくのがわかります。また、そのようなクリエイターの中にはいつか撮影したいブランドの目に留まるよう自分たちでテスト撮影をする人も多く見かけます。Twitterはそうしたことを試すには最適な場所です。1人が見て、共有し、それが連鎖反応につながるからです。まだクライアント向けに撮影していないのであれば、クリエイターとして自分のポートフォリオを作り、クライアントのために撮影するチャンスを自分で作ることはとても良い方法だと思います。

背景テクスチャ。

PhotoshopNikonなど、つながりを深めてきたブランドと、安定して仕事をしています。自分と相性の良いブランドとこのようなつながりができたことをうれしく思っています。写真集も2冊出しました。みんなが購入して手にしてもらうことができるになったのですから、自分にとってこれまでにない本当に大きい変化でした。スマートフォンの画面で発信していた写真が、現実の、人が触れることのできる形のある物になることに、とても興奮しました。今年はもっと小さな規模で、未発表の写真を集めたカレンダーを作ろうかと考えています。また、毎年、看板や大きなスクリーンで多くの人に見てもらえるような作品を作ることを目標にしています。

 

何から始めたらいいかわからない人は、誰もがそのような状態から始めるんだ、と考えるといいと思います。Twitterは人とつながるためのすばらしい場所です。知らず知らずのうちに、私にとって大きな助けとなりました。あらゆる場所、あらゆるプラットフォームでやり取りし、互いを活用しあって成長するのです。活躍しているクリエイターは、その重要性に気づいています。写真コミュニティに参加しようとしたり、写真撮影をフルタイムの仕事にしようとしたりする場合はこの点がとても大切です。

 

他の利用者のTwitterでの活動を見ると、好きでやっているという気持ちが伝わってきて大いに触発されます。何を共有しているのか、何を撮影しているのか、一貫した姿勢があるのか、インタラクティブなのか、など、Twitter全体をとおしてさまざまなことが見えてきます。誰かが本当に何かを望んでいることは、みんなに伝わるのです。

注目のコレクション

注目の人

注目の人」コレクションでは、他にもTwitterでひときわ輝く優れたクリエイターを紹介しています。