オピニオン | 注目の人
注目の人: Keyon Elkins
クリエイターは、拡散力のあるトレンドやインパクトのあるリアルタイムでの盛り上がりについて時代を先取りしており、世界中のオーディエンスの共感を呼ぶ有意義なつながりを生み出しています。「注目の人」では、Twitterでもひときわ輝く優れたクリエイターを紹介しています。今回は、Twitterで「Hood Vogue」として知られるKeyon Elkinsさんから、自分らしさや脆さ、そして強力なブランディングの力についてお話を伺いました。
最初はTwitterをどう使えばいいかわかりませんでした。高校1年生のときVMA（MTV Video Music Awards）の実況ツイートをしている人たちを見て、また使い始めました。参加したところ、たくさんのいいねをもらい、70人ほどフォロワーが増えました。それでみんなが自分の言うことを気にしてくれていると感じて、続けてみたくなったんです。以前は、ポップカルチャーを題材にしたコントやパロディ動画をたくさん作っていました。今は、より社会的なコメントや、世界で起こっていることに対する意識を高めるようなコンテンツを作っています。
最初のころは、Twitterではリラックスできませんでした。慣れるにつれてリラックスできたのだと思います。音楽、テレビ番組、VMAについてのツイートでさえ、自分の意見がすべて正しいと思っていました。今はもう少しわきまえるようになって、人の話に耳を傾けたり、意見を聞いたりしています。
高校2年生のときにユーザー名を「Hood Vogue」にしました。変えようと思ったこともあるのですが、今は自分のブランドになっているので簡単には変えられません。少し前に、変えようと思ってツイートしたところ、「Keyon、それはやめて！」と言われて、今は怖くて変えられないんです。
最近、TikTokアカウントを作って自分のツイートについて話しています。コメントには、「Twitterからの盗用ですね」と書かれることもありますが、ツイートしたのは自分です。そのとき、自分のTwitterプラットフォームが特別なものであることを実感しました。
特にうれしいのはZendayaさんがフォローしてくれていることです。とにかく優しい人です。Zendayaさんが『Malcolm & Marie』という映画に出演するというのでわくわくしていたのですが、DMでその先行上映のリンクを伝えてくれました。Seth Rogenさんも自分のTwitterをフォローしてくれていますが、とても面白い人です。ある日、英語の教授がSeth Rogenさんに似ているとつぶやいたら、そのつぶやきに反応してくれたんです。Chloe and Halleさんも素敵な人たちです。Bree RunwayさんやNormaniさんも大好きで、みんな自分をフォローしてくれています。
他にも、お気に入りのクリエイターがいます。Tasneemさんは私のTwitterのプロフ画像を描いてくれたアーティストです。Shaniahさんはメイクアップアーティストですが、とにかく笑わせてくれます。As Told By KenyaさんやAmandaさんは社会的なコメントをしていますので、ぜひフォローしてみてください。Written by Hannaさん、Clarkisha Kentさんなど多数のライターもフォローしています。Twitterの中でもライターの方々は特に興味深いことを発信しています。
現在は、大学で会計を勉強しながら、音楽と作曲に励んでいます。作曲は中学2年生のときからやっています。その頃作った曲はひどいものですが、今ではスキルもだいぶ上がりました。できるかどうかわかりませんが、今年の後半に1曲はリリースしたいと思っています。Twitterはすべての人のための場所だから、怖がらずに自分の作りたいものを作ればいいんです。私も最初は怖がっていて、作るのを躊躇していました。なぜなら、発言したり、活動したりしても、おそらく誰にもいいと思ってもらえないだろうと感じていたからです。でも、「別にいいさ」と考えるようになった途端、物事が好転しました。
Twitterでは脆くて透明な存在になってしまうような気がしますが、そのおかげでフォローしてくれている人たちとのつながりも強くなります。他のアプリでは、そうはいかないと思います。Twitterの利用者は、人生がいつもうまくいくわけではないとわかっています。だからTwitterでは自分らしくいられて、自分の個性を存分に発揮できます。それが他にない特長だと感じています。Twitterのいいところは、フォロワーが1,000人くらいれば十分盛り上がるし、ツイートが拡散することです。そして、その話題になったツイートを自分のビジネスや宣伝したいことに利用できます。誰でも自分の作品を紹介し、輝くことができるんです。