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注目の人: Rod Thillさん

クリエイターは、拡散力のあるトレンドやインパクトのあるリアルタイムでの盛り上がりについて時代を先取りしており、世界中のオーディエンスの共感を呼ぶ有意義なつながりを生み出しています。「注目の人」では、Twitterでひときわ輝く優れたクリエイターを紹介しています。今回は、Rod Thillさん(さまざまなグループチャットでのハンドル名はJustMe_Rodから、専業のコンテンツクリエイターになること、ミレニアル世代の不安、男性のメンタルヘルスについてお話を伺いました。



過去10年間法人営業部で働いていたときは、自分にクリエイティブな才能があるなんて考えたこともありませんでした。それが、世の中でリモートワークが始まったことをきっかけに、誰もが1日中自宅で過ごしていることに気付きました。休憩を取ってコーヒーを飲んだり、自宅のデスクで同僚とゴシップについて話したり、ということができなくなったのです。誰もがさまざまな形の逃避を必要としていました。これまで誰も話したことのない職場での不安についてTikTokで話し始めたところ、それがうまくいきました。私は営業部で働いていて、アナリスト的な考えを持っているため、動画を見ながら「うまくいった原因はこれ、これが流行らなかった理由はこれ」というように考えることができました。それを続けたのです。

背景テクスチャ。

コンテンツの継続的な制作は10月に始めたのですが、ずっと楽しんできたのはVineのようなショート動画です。ある程度注目を集めるようになると、ふっと思い浮かんだアイデアを発表する他の方法を考え始めました。それを試す絶好の場所がTwitterです。Twitter利用者が何に共感を示すのかを見るのが好きで、ツイートが注目を集めた場合には動画の制作を検討します。ある日、「ミレニアル世代の不安について直接的じゃない言い方で教えてください」とツイートしたところ、たくさんのコメントが寄せられました。Twitterのオーディエンスは本当に協力的です。自分は孤独だと思っていたという話題がスレッドに集まり、このコンテンツにみんながこれほど関心を持っていることに驚きました。

 

Twitterの認証バッジを取得した今も、オーディエンスの立場を忘れないようにしています。大好きな人が自分のコメントに「いいね」してくれたり、自分が投稿した考えに反応してくれたりしたときこそ、自分が認められたと感じます。まさに天にも昇るような気持ちです。だから、私のプラットフォームではみんなに自分の大切さを感じてほしいと思っています。

 

この点に関しては、Twitterではみんながより自然に本当の自分を見せていると思います。Twitterでは、誰もが心の底から他の人と交流できると感じているのです。フォロワーの投稿を見たり、返信したりするのも簡単ですし、私のフォロワーは特に私のコンテンツに興味を持ってくれています。私はついに自分が情熱を注げることを見つけましたが、行動することは大きな不安ももたらします。しかし200万人近い方々のサポートのおかげで乗り切ってきました。

背景テクスチャ。

誰でもタグ付けでき、タグ付けした相手にツイートできて、メッセージやコメントが非公開にならない点がTwitterのなかでも特に気に入っています。これからコメディの脚本作りに取り掛かる予定なのですが、私はMindy Kalingさんの辛口ファンなのです。Mindyさんが私のツイートに返信してくれたことがあるのですが、それはまるで夢のような体験でした。Mindyさんに返信すると、フォロワーのみんなが「よかったね!」とツイートしてくれます。みんなと仲よくできて、考えすぎなくてもいい、サポートしてもらえると感じられるプラットフォームがあるのは素晴らしいことです。Twitter上の輝かしいクリエイターとのつながりから現実世界での友情が芽生えたことさえありました。Matt Cutshallさんは私が心酔していたVinerでしたが、今では知り合いです。Alyssa LimperisさんとAlexis Gayさんはデジタル世界を活用する方法を熟知しているので、私がTwitterを使いこなすために力を貸してくれました。

 

今後は男性のメンタルヘルスについて話していこうと思います。男性の不安についてはこれまでもジョークにしてきましたが、実際には冗談では済みません。男性は自分のメンタルヘルスについて話せないというイメージを持たれています。私はメンタルヘルスに関する慈善団体「The Jed Foundation」に協力を依頼して、メンタルヘルスを取り上げたコンテンツを増やしていく予定です。台本作りにも取り組んでいます。やっていて楽しいプロジェクトです。

背景テクスチャ。

コンテンツ制作をしようと考えているなら、ぜひ自分のアイデアをそのまま公開してください。失うものなど何もありません。1日経って気に入らなければ削除すればいいのです。今や、すべてがアルゴリズムに従って動いています。魅力的ではないとアルゴリズムに判断されてしまえば、数百万人もの人のもとへ届けられることもありません。私もこの世界に飛び込んできたばかりの普通の人間です。企業社会で出会うようなどこにでもいる人間ですが、今では動画制作をしています。コンテンツ制作を始めるにあたって、気負いはありましたが、チャンスがあるとも感じていました。あなたがそれをやりたくて、自分にクリエイティブな面があると思っているなら、実際にやってみてどうなるか見てみることです。7か月後には今の仕事を辞めてクリエイターになっているかもしれませんよ。

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