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注目の人: Tiara Willis

クリエイターは、拡散力のあるトレンドやインパクトのあるリアルタイムでの盛り上がりについて時代を先取りしており、世界中のオーディエンスの共感を呼ぶ有意義なつながりを生み出しています。この新シリーズでは、Twitterでもひときわ輝く優れたクリエイターを紹介します。今回は、メイクアップアーティストであり美容家でもあるTiara Willisさんに、美容業界のタイムラインで有色人種の女性に向けたコンテンツを投稿することについてお話しいただきました。

 

Twitterを使い始めたのは13歳ぐらいの時でした。友達といつもメイクについて話していて、メイクに関するアドバイスを求められることがよくありました。14歳になったころ高校に通い始めて、@MakeupForWOCというアカウントで活動を始めることにしました。当時はお気に入りのファンデーションや楽しんで使っている商品についてツイートしたり、たくさんの大好きな本について投稿したりしていました。お気に入りのものを紹介する個人ブログやムードボード(アイデアやコンセプトを伝えるために素材をコラージュしたもの)のような感じです。

 

友達がそれに反応しリツイートしてくれたおかげで、友達のフォロワーがそれを見てリツイートして、私のフォロワーも増え続けていきました。その当時は私と同じようなページやアカウントはありませんでしたし、今もいないと思っています。褐色の肌に合うメイクについて学びたい人がいると、みんなが自動的に私のことをすすめてくれます。私のページでは有色人種の女性に向けたメイクだけを取り上げているからです。

背景テクスチャ。

Twitterには、完璧なコンテンツを作らないといけないというプレッシャーがないため、他のソーシャルメディアプラットフォームよりもTwitterをよく利用しています。YouTubeやInstagramではみんな自分のことばかり話しているし、自分の見た目も気にする必要がありますが、Twitterは違います。私はとても内向的なので、プレッシャーを感じることなく自分の考えをツイートできるTwitterが好きになりました。また、即興で思いついたことを言うのが好きですし、ツイートに間違いがないか読み直さずそのまま投稿するので、何を言っているかわからないこともあると思います。

 

みんなが私をとても信頼してくれているのは、私がとても率直で正直だからです。使ったことがない商品をすすめることはありません。商品を評価する際には有名ブランドでも遠慮せず、「この商品は最低」や「このマーケティングは最悪」と言います。私のオーディエンスにとってあまり意味がない、という理由で大型のパートナーシップ案件もたくさん断ってきました。ブランド案件や収益は私にとって重要ではありません。大切なのはどんなコミュニティを形成するかです。それが最終的には自分の支えとなり、成功へと導いてくれるのです。

背景テクスチャ。

私がTwitterを使い始めたとき、有色人種をめぐる問題が前提としてありました。もし問題がなければ、自分のTwitterアカウントが有色人種の女性のためのメイクを扱うものだと明言する必要もなかったでしょう。美容業界には、有色人種の女性専用のページがなかったのです。当時は30色もバリエーションを展開しているメイク商品などありません。考えられなかったのです。カラーバリエーションが十分かどうかについては、オーディエンスに率直に話すようにしています。また、ブランドが酷いマーケティングキャンペーンを実施している場合はそれについても話します。各ブランドはもっとインクルーシブになる必要があるという点について、いつもとても率直で正直な態度を取るようにしています。

 

LABeautyologistさんは最高ですね。何年も前からフォローしています。すばらしい情報を提供してくれる、親切ですてきな美容家です。とてもクリエイティブで科学的だし、この業界を生き抜く術をよくわかっています。NikkieTutorialsさんやJackie Ainaさんなどの本当にすばらしいYouTuberが私をフォローしてくれています。ある年の夏にフォロワー数10万人を目指していたところ、JackieさんがTwitterで私をフォローするように呼びかけてくれました。それは今までで一番すばらしいできごとでした。ずっと尊敬していたクリエイターがこんな形でサポートしてくれたのは、私にとって最高の瞬間でした。

背景テクスチャ。

特に重要なのは、会話を作り出したり、適切な質問をしたりする方法を知ることです。たとえば、私は「おはよう。今日はどの日焼け止めをつけてる?」というツイートをよくしています。1,000件もの返信が集まることもあり、こうした方法がフォロワー数の増加につながります。特に、引用ツイートや返信は効果てきめんで、無料でできるプロモーションです。Twitterでは毎日、1日中会話を続けることができます。また、みんなが必要としている時に手を差し伸べられるし、質問に答えるのもとても簡単です。

 

ソーシャルメディアでがんばる必要はないということに多くの人が気付いていません。もっと気軽でいいと思います。私はツイートするときに30秒くらいしか時間をかけませんが、それでもフォロワーを増やせています。Twitterの特に好きなところは、誰でもインフルエンサーになれる点です。私はくつろぎながら、スウェットを着て、自宅のベッドからツイートしています。これなら誰でもできますよね。完璧なクリエイターになるというプレッシャーを感じる必要はなく、話題を作る必要もないのです。

 

美容関係のその他のインサイトについては、2020年版#BeautyTwitter レポートをダウンロードしてください。

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