Q&A | #彼女のストーリー

#彼女のストーリー: Kara SwisherさんとのQ&A

#彼女のストーリー の最新号では、『New York』の編集者、ポッドキャストのホスト、New York Timesの寄稿者であるKara Swisherさんからお話を伺います。このインタビューでは、リスクの重要性、テック企業がジャーナリストをよりよくサポートする方法、Twitterにあったらいいなと思う機能についてお話しいただきました。

 

これまでのキャリアの中で、さまざまなメディアを利用し、さまざまな媒体で報道に携わっていらっしゃいましたが、どのようにキャリアをスタートしたのか教えてください。
大学3年生のときにThe Washington Postで仕事を始めました。ジョージタウン大学の特派員となったのですが、そこからは困難続きでした。The Washington Postでは郵便物を配ったり、報道補佐をしたり、いろいろな仕事をしましたから、本当に出世したものです。その後The Wall Street Journalなどで経験を積み、Walt Mossbergさんと一緒に自分の仕事を始めました。それを続けて、今ここVox Mediaにいるわけです。

 

ジャーナリズムに惹かれた理由を教えてください。
本当は公務員になりたかったし、軍隊に入りたかったのですが、多くの人に同性愛者だったらだめだと言われました。自分が同性愛者だと言えば入れないし、言わなければそれは嘘になります。私は軍の情報部やCIAのようなところで働きたいと思っていました。同性愛者の人が正直に生きて仕事するのは、本当に難しい時代でした。私はCIAで分析官になりたかったのですが、情報を入手してそれを意味あるものにするという意味ではジャーナリズムも似たところがあります。そのため、大学生のころに記事の執筆や取材の仕事を始め、それ以来ずっとそれを続けて出世してきました。

 

他の女性ジャーナリストへのアドバイスがあればお聞かせください。
人生や物事に対する好奇心を持ち続け、進んで変化していかなければなりません。多くのジャーナリストが抱える最大の欠点は、非常にリスクを嫌い、自分のキャリアに対してリスクを取らない傾向があることです。私は常に変化しています。気に入らないことがあればそこから離れ、新しいことに挑戦してリスクを負うことも避けません。最近のジャーナリストに必要なことの1つは、特に状況が急速に変化しているため、他の多くの仕事に求められるのと同じように機敏に変化することだと思います。もう1つは、冷笑的にならないことです。私は本当にタフだと言われていますが、ひねくれてはいないと思います。嫌みったらしくならないように、でもしっかりと自分の意見を持つというのは、本当に難しいことです。

 

私たちは、Twitterに欠かせない存在である女性ジャーナリストに光を当てるべく、#彼女のストーリー シリーズを作りました。女性のストーリーテラーを前面に押し出すためには、ニュース業界にどのようなことが必要だとお考えですか?
Twitterはもっと安全規則を設けるべきだと思います。匿名性は、特に一部の国のように敵に包囲されているような人には良い場合もありますが、ほとんどの人にとっては本当に問題です。多くのテック企業が開発するこのようなサイトは、たいてい多くの人々にとって安全ではありません。なぜなら、このようなサイトを設計した人たちが人生で一度も安全を脅かされたことがないからです。そういう人たちは多くの女性や有色人種、社会から疎外されている人々の経験を理解していないのです。

ですから、安全性、つまり特定の攻撃を止める機能やサイトを監視する機能をもっと高めるべきで、表現の自由の名のもとに身を隠してばかりではいけないと思うのです。表現の自由と人への攻撃は別物であり、テック企業にはそれなりの責任があります。

 

ニュースを伝えるときには、Twitterをどのように使用していますか?
私はTwitterが大好きです。いつもTwitterは掃き溜めだと悪口を言っており、実際多くの場面でそうなのですが、掃き溜めの中で長い時間走り回って楽しんでいます。本当に楽しくてクリエイティブな場所だと思うし、しょっちゅうコメントしています。とても楽しく、人と醜い争いをすることは滅多にないです。

ニュース媒体としてのTwitterが大好きで、間違いなくニュース配信システムとして利用しています。私はお酒もタバコもやりません。やめられないのはTwitterだけです。人々のコミュニケーションの場として、とても優れていると思います。Twitterは、確かに私たちの文化のいびつさを助長しており、それは良いこととは思いませんが、良い面と悪い面を見分けることはできます。私はTwitterがさまざまな方法で進化していってほしいと思っています。互いに叫び合うだけでなく、より全国的な会話になることを望んでいます。

 

Twitterを会話のために使うという点で、これまで特に示唆に富んだ会話はありましたか?
The Rockとのやり取りですね。ずっとインタビューしてみたいと思っていたんです。向こうから私に返信があって、一緒に話をしました。奇妙なやり方でしたが、すばらしい出来事でした。

有名人だけでなく、いろいろな面白い学者や研究者がいます。ある学者が『Scientific American』に寄稿した記事に関してツイートしているのを目にしました。その記事はElon Musk氏の火星移住に関するツイートを取り上げていました。この学者さんがコロンビア大学の宇宙生物学部長であると知り、Twitterで話しかけました。その後、私のポッドキャストに出演してくれました。Twitterで人を発見することもよくあります。特に、Twitterで似たような考え方をツイートしている人がいると、TimesのコラムやVoxのポッドキャストなどに行き着くことがあります。

 

もし選ぶとしたら、Twitterでフォローしているお気に入りの女性ジャーナリストは誰ですか?
とてもたくさんいますね。The GuardianのCarol Cadwalladrさんはその1人です。Ashley Feinbergさんは大好きです。とても面白い人です。Maggie Habermanさんは素晴らしい人ですし、Jenna Worthamさん、Alexandria Petriさん、Margaret Sullivanさんもすてきです。

Taylor Lorenzさんは大好きで、面白いツイートをしています。Kashmir Hillさんも好きです。私は、愉快な皮肉屋を好きになるみたいですね。Soledad O'Brienさんには、いつも笑わせられます。Twitterでまったく新しい人生を歩んでいる女性です。とげがあって面白いし、Twitterで誹謗中傷を受け入れないところが好きです。

 

最後の質問です。Twitterにあったらいいなという機能があれば、教えてください。
何度も言っているのですが、ツイートの編集機能です。編集できるとしても、昔のツイートは消えないんですよね。つまり過去は書き換えられないということです。誤字脱字などはもううんざりです。どうしてTwitterでは誤字脱字を修正できないんでしょうか。そんなのばかげてますよね。

注目のコレクション

#彼女のストーリー

世界中の女性ジャーナリストの仕事や個人的なストーリーに焦点を当てたTwitterのオリジナル動画シリーズ、#彼女のストーリー の他の記事もご覧ください。