Q&A | Twitterを語る

Twitterを語る: Hoopsfixの創設者、Sam Neterさん

月に一度の「Twitterを語る」コレクションでは、Twitterで際立ったツイートをしたり、大きな話題を集めたりした特に興味深いパブリッシャーやソーシャルメディアのプロフェッショナルとその舞台裏に迫ります。今月は、イギリスのバスケットボールに関するあらゆる情報を提供するサイト、Hoopsfixの創設者であるSam Neterさんにお話を伺います。

 

ご自身について簡単に教えてください。@Hoopsfix にフォロワーが集まる理由は何でしょうか?
@Hoopsfixは、イギリスのバスケットボールウェブサイト、Hoopsfix.comの公式アカウントです。14歳以下のジュニア世代から、オリンピック予選やヨーロッパ選手権に出場する男女イギリス代表まで、イギリスのバスケットボールのあらゆる話題を取り上げる、イギリス最大のバスケットボールウェブサイトです。イギリスのバスケットボールに関するすべてを提供するホームとなり、国内の試合に対する認知度を高めることを目指しています。

若い頃、バスケットボールは私のすべてでした。私はHoopsfixを当時まだ存在しないようなメディアにしたいと思っていました。私自身、この国のバスケットボールの多くの、さまざまなことについてまったく知らなかったのです。Hoopsfixは、そのようにみんなが知らないことを知ってもらうことを目的としています。イギリスのバスケットボールについて知りたいときにアクセスするサイトです。

最初に大きな話題を集めたのは、10年ほど前のことでした。コービー・ブライアントがロンドンを訪れていて、レブロン・ジェームズと1on1(1対1の勝負)をしたらどちらが勝つか、と質問されていました。私は、そこにいた数少ないカメラマンの1人でした。最近では、イギリス初のNBAストアのイメージギャラリーを投稿しましたが、このツイートは特に大きい話題を集めました。NBAが誰にでも愛されるようになるというのは難しいですが、イギリスのバスケットボールを知らない人たちにもオーディエンスになってもらえるチャンスにつながります。結果としてフォロワー数が増え、将来的に国内のバスケットボールのことをもう少し知ってもらえればと思います。

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2021年において、ソーシャルメディア管理者はどうあるべきでしょうか?
いい仕事をするためには、常にアンテナを張っておくことです。自分の得意分野やコミュニティでいま起きていることを把握し、新しい方法を積極的に試す必要があります。物事は常に変化していますからね。

重要なのは一貫性です。Hoopsfixの成功につながった大きな要因の1つは、必ずしも大きく革新的なことを行ったことではなく、12年間、毎日露出を続けてきたことです。そうすることで、長期間にわたって質の高いものを一貫して作り続け、チャンスを得て基盤を築くことができるのです。これが、成功の秘訣です。

 

ソーシャルメディアを始めてどのくらいになりますか?また、始めた頃と比べて業界はどのように変化しましたか?
2010年のことですが、イギリスのバスケットボール雑誌に、『The 10 Must-Follow British Basketball Twitter Accounts(フォローすべきイギリスバスケットボール関連Twitterアカウント10選)』という記事を書きました。Twitterでイギリスのバスケットボールに関する情報の発信に特化したアカウントを10個見つけること自体が大変でしたし、見つけたとしてもフォロワー数は100人か200人程度でした。今は、Twitterでイギリスのバスケットボールについて話すのが好きな人たちのコミュニティは非常に大きくなり、その進化は目を見張るほどです。今では私がTwitterを始めた頃には考えられないほどたくさんの会話が行われています。

今では技術革新が進み、オーディエンスに向けてライブ配信をしたりできますが、当サイトがTwitterを始めたときにはそんなことは不可能でした。毎年、イギリスのジュニア世代トップ選手を紹介していますが、今年はそれをライブ配信しました。再生数やリーチに関して、他のプラットフォームしかなかった頃には不可能だったとても良い結果を得ることができました。また、Twitterネイティブなコンテンツを制作することによって、どのプラットフォームでも同じコンテンツを配信する場合よりもパフォーマンスが向上します。たとえば、ニュース記事を単にフィードで共有するのではなく、スレッドにするなど時間をかけて、Twitterの特徴を生かしたコンテンツを制作すると、違いは一目瞭然です。

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Twitterとの関係についてお話しいただけますか?
Twitterにはあまりにも多くの時間を費やしているので、愛憎入り交じった関係です。とはいえ、Twitterは間違いなくお気に入りのプラットフォームです。個人的にも仕事上でも、特にニュースの分野では、他のどのプラットフォームよりもTwitterから多くの価値を得ています。スポーツニュースやその他ニュース分野に携わる人にとって、さまざまな話題が生まれるTwitterは頼りになるプラットフォームです。

他にやるべきことがあるのに、Twitterを見てしまって集中が妨げられることもときどきあります。しかし、Twitterがなければ私たちがやっていることの半分も実現できないのではないでしょうか。Twitterは私たちにとって大きな情報源ですから。

 

特に過小評価されているTwitterの機能とはどのような機能でしょうか?
私はたくさんのツイートをブックマークに保存しています。後日、参照したいことが出てきたときはそこを見ればいいだけです。また、Twitterのスレッドは、ここ数か月で大きな話題となりましたが、まだまだ過小評価されていると思います。実際、毎日欠かさず魅力的なTwitterスレッドを作成するだけで、多くのフォロワーを獲得しているアカウントもあります。

Twitterスペースについては、早いうちに試してもっと色々なことをやらないと、と思っています。それほどきっちり計画せずに、何かやってみるのもいいかもしれません。

 

Twitterでは会話が非常に重要です。どの会話や返信に対して関わるのか、どのように決めていますか?
スポーツの発展に関わる会話に、特に力を注いでいます。Twitter上でイギリスのバスケットボールについてアイデアや見てみたいものについて話している人たちを目にすると、夢中になってしまいますね。人と関わり、解決策を見出だすことが好きなのです。Twitterは、スポーツの世界で同じようにポジティブなことをしようとする志を持った人たちとつながることができる、すばらしいプラットフォームです。 スポーツに変化を与え、成長をもたらし、違いを生み出すことに役立っていると思います。

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簡単な質問と回答

 

親しみを込めて他のアカウントを茶化すことはありますか?
反対です。個人的には好きではありません。もちろん、チームアカウント同士が親しみを込めて茶化しあっておしゃべりするのは好きですし、それについては何の問題もありません。

 

複数のハッシュタグを付けることはありますか?
ハッシュタグは使っていますが、複数付けるのはもうやめようと思っています。イベント専用のハッシュタグは、特定のトピックに関連した会話をまとめることができるので、今後も使っていくつもりです。しかし、それ以外の日常的な会話や週単位の会話では、ハッシュタグを使うのを完全にやめようと思っています。

 

言葉を絵文字で代用することはありますか?
まったく問題ないと思います。

 

現在フォローすべきアカウントを教えてください。
イギリスのバスケットボール界に関するニュースを発信しているアカウントということであれば、もちろん各連盟(イギリスバスケットボールイングランドスコットランドウェールズ)です。代表チームやリーグに関する公式のニュースをたくさん発信してくれるため、いずれも私たちにとって重要な存在です。Mark Woodsさんは、イギリスでも特に著名なバスケットボールジャーナリストですが、話題を提供してくれるという意味で、私たちにとって大きな価値があります。

また、ここ1年ほどで大きくなったbbl fixというアカウントは、イギリスのバスケットボールに関して良質なコンテンツを制作し、ニュースを継続的に提供してくれています。

 

インタビューの最後の質問になりました。下書きとして残っているツイートがあれば教えてください。
唯一下書きとして残っているものとして、カッとなって人にかみつくようなツイートがあります。これは、実際にツイートするのを何とか思いとどまったのです。誰にとっても良いアドバイスになると思いますが、怒りに任せてツイートしないことです。その瞬間が過ぎるのを待って、一晩明けてから自分の気持ちを見つめましょう。ほとんどの場合、最終的にツイートするのを止めるでしょう。

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