Q&A | Twitterを語る

Twitterを語る: Detroit PistonsのTina Jainさん

月に一度の「Twitterを語る」では、Twitterで際立ったツイートをしたり、大きな話題を集めたりした特に興味深いアカウントやソーシャルメディアのプロフェッショナルと、その舞台裏に迫ります。今月は、Detroit PistonsのソーシャルメディアディレクターであるTina Jainさんに、ホームタウンの喧騒、世界中で見られるスポーツに関するツイート、#ReturnOfTheTeal についてお話しいただきました。

 

ご自身について簡単に教えてください。@DetroitPistonsにフォロワーが集まる理由は何でしょうか?
Pistonsは私の故郷のNBAチームであるため、身びいきもあるかもしれません。とはいえ、デトロイトはブルーカラーの街で、スポーツ、特にバスケットボールが愛されています。数年前にチームがダウンタウンに移転したとき、私たちは時間や労力を注ぎ、デトロイトとチームがこの街の再生のために貢献していることに、より強い関わりを持つようになりました。

 

Pistonsの最終的な目標は当然コートでの勝利ですが、それだけではなく、地域社会や文化の面でも大きく貢献したいと考えています。デトロイトについてある人が言った言葉に「見栄えの良さでやっていける街もあるが、デトロイトは生活のために働かなければならない」というものがあって大好きなのですが、これはPistonsの気質にぴったりです。まさにこの街を表す言葉です。デトロイトには他の街にはない気質があります。他のどの都市とも違う喧騒、根性、そしてどんでん返しの精神です。

 

ご自身が関わって大きな話題を集めた出来事について教えてください。
1つは、このオフシーズンに#ReturnOfTheTeal として、青緑色のジャージを発表したことです。私たちは数シーズン前からやりたいと考えていましたが、ずっと前から構想していました。「青緑色」と言えば偉大な選手たちが連想されます。Pistonsの歴史の一部であり、私たちはその遺産に敬意を払っています。「青緑色はいつ復活するんだ?」というようなツイートをよく目にしました。だから、この取り組みが受け入れられることはわかっていました。そこで、過去数年から昨年までの期間で、人々がTwitterで青緑色についてどんなことを話しているかを調べ、実際にそのようなツイートをマーケティングキャンペーンに組み込みました。インプレッション、動画の再生数、エンゲージメント数など、あらゆる人に気に入ってもらえました。


市外局番にもこだわりっています。デトロイトの市外局番は313なのでで、この数字を多用しています。その一環として、午前3時13分や午後3時13分にツイートするときがあります。Twitterはタイムリーなことをするのに最適なプラットフォームなので、本当に楽しい動画を配信したい場合や、何か大きなニュースがあった場合、午後3時や4時に配信するのではなく、あえて3時13分に配信しています。

背景テクスチャ。

ソーシャルメディアに携わってどのくらいになりますか?その間、業界はどのように変わりましたか?
この業界は日々変化していますが、私にとっての最大の変化は、ソーシャルメディアが発言権を持つようになったことです。つまり、今日のソーシャルメディアの専門家にとって、ソーシャルメディアは、単にキャンペーンやパートナーシップを盛り上げるだけものではなく、実際に価値あるものなのです。仕事としてソーシャルメディアに携わるようになったのは2011年からです。NHLでキャリアをスタートし、MLB Advanced MediaやNew Jersey Devilsを経て、現在はもちろんPistonsで働いています。

 

常に準備が整っていれば、準備に取り掛かる必要はありません。これは、私が持ち込んだ重要な考え方です。繰り返しになりますが、デトロイトは喧騒の街であり、根性があります。常にチャンスに備えておく必要があります。いつ何時、何かがやってくるかもしれないし、それを生かす必要があります。この前のオフシーズンにGMのTroy Weaverから良いアドバイスをもらいました。「Pistonsにとってオフシーズンとは何を意味するのか?それは、多くの血と汗と涙を流すということだ」とTroyは言いました。その言葉にうなずきましたが、ソーシャルメディアの専門家集団である私たちのチームにとっては、多くの血と汗とツイートということになります。私たちは働き続けなればなりません。ソーシャルは、1日25時間、1週間8日、1年366日の仕事なのですから。

 

Twitterとの関係についてお話しいただけますか?
Twitterはいつも私の頭の中にあります。ただ口先で言っているのではなく、本当に大好きなプラットフォームなのです。ニュースやスポーツに関するリアルタイムの会話を把握するのに便利ですし、誰にとっても何か価値あるものがあります。もちろん、私も消費者としてコンテンツを見たり、他の人とやり取りしたり、投稿したりしますが、ソーシャルメディアの専門家として常に仕事をしているため、個人的なブランディングは後回しになることがあります。投稿ややり取りはブランドのアカウントでたくさんやっているので、個人としてはもっぱら消費者としてコンテンツを見るために使っています。

背景テクスチャ。

簡単な質問と回答

 

親しみを込めて他のアカウントを茶化すことはありますか?
センスのいいものであれば、茶化すことは大賛成です。

複数のハッシュタグを付けることはありますか?
私は付けません。大事なポイントをわかりやすくしておくべきだと思います。

言葉を絵文字で代用することはありますか?
よく使います。絵文字は楽しく気軽ですし、時にはちょっとひねりがあると思います。特に事前予告など、何か大きなことを控えているときは、目の絵文字を使います。

Twitterアカウントの担当者として、さまざまな役割をどのように優先順位付けしていますか?
プラットフォーム別に見ると、試合中でも発表会でもTwitterがもちろん一番便利です。Twitterで会話が飛び交っていることがわかっているので、必ず最初に使うプラットフォームです。他のプラットフォームでは会話が一方的ですが、Twitterではみんなが積極的にやり取りし、貢献しています。Twitterでは情報が野火のように広がるため、バランスを考えて会話をしたり、自分自身がファンのようにファンに話しかけたり、他では得られないコンテンツと組み合わせるようにしています。

 

背景テクスチャ。

自分が関わりたかったと思うほど秀逸なツイートについて教えてください。
私はホッケーが好きで、それはこれからも変わりません。LA Kingsが以前したツイートに「To everyone in Canada outside of BC, you're welcome.(ブリティッシュコロンビア州以外のカナダ人の皆様、礼にはおよびません)」というものがあります。スポーツチームに人格が求められるようになったのは、同アカウントがきっかけだと思います。これは2012年のことですが、当時はこれほどの茶化しはなく、このツイートは世界中で話題になりました。

 

現在フォローすべきアカウントを教えてください。
いつもフォローするようおすすめしているアカウントは、Detroit PistonsMotor City CruiseNBA、そして最近チャンピオンになったばかりのPistonsのeスポーツ版チームであるPistons GTです。私は先ほども言ったように根っからのホッケー好きなので、個人的にはBoring Sean MonahanさんやStromboneさんもフォローすべきです。どちらのアカウントもコンテンツが面白く、大好きです。旅行も好きなので、DeltaAwayなどのブランドもおすすめです。旅行や商品に関するリアルな情報を提供してくれるだけでなく、ミームを繰り出してくることもあるので、ちゃんとフォローしています(笑)。

 

インタビューの最後の質問になりました。下書きフォルダに残っているツイートがあれば教えてください。
現在、下書きは2つあります。1つは、Pistonsのファミリーに過去2シーズンの愛情を伝え、キャリア的に次の展開を見据えたセンチメンタルなものです。もう1つは、昨年のNFLシーズン中に、Aaron Rodgers選手とAaron Jones選手を題材にしたスポーツジョークの下書きです。今シーズン必要になるかもしれません。見るたびに笑ってしまうので、少なくとも私には必要なものです。

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